畳のこと色々の一覧
お寺の畳新調。
今日は熊本市内のお寺様の畳を製作しております。
大きな仏様がおられる御御堂の畳替えです。使用するのは本ワラ床、国産上級畳表に紋縁です。紋が畳の端でかけることのないように紋の大きさを基準に畳の寸法を振り分けていきます。
大きな畳を作っていますがミリ単位の緻密さが求められます。採寸及び寸法の振り分けはこれからの作業の羅針盤となる最初の大事な作業です。喜三郎君が担当します。
それぞれの畳に使う縁を紋を数えながら切り落としていくのは橋本さんです。【筋無し】という幅の広い反を使い、隣り合う畳の紋が綺麗に合うようにします。
畳の角がきちっと出るように加工しているのは高見君。今年畳製作2級技能士の資格を取った一畳屋いちの若手です。これをしておくと畳を敷いた時の納まりが違います。
畳表を張った後にサイドを糸で縫い表が動かなくします。機械で縫いますが機会を操るのは水洗君です。
まだまだ時間と手間をかけて作っていきます。つづきはまた。
いぐさ祭り in 八代
先日、八代で行われたいぐさ祭りに行ってきました。
い草の産地らしく、会場の客席は畳敷き!!
い草にまつわる様々なアトラクションもありました。
先日行われた、い草の品評会に出展した、い草や畳表もずらり。
並ぶい草が壮観です!!
全国から、畳屋さんがイ草の勉強にいらっしゃってました。
い草や、畳文化を後世に残すにはイ草農家、問屋、畳屋が一つになってその良さを伝えていかなければならないと改めて思いました。
小学生対象で行った、新しい畳の部屋で計算問題を解くという実験では、なんと2割以上正解率がアップしたとのこと。
お子さんの勉強部屋を畳にすると、集中力がアップする効果があるという実験結果だったそうです。
わたくしたち自身も畳の知識をさらに深め、お客様に伝えていきたいです。(光)
秋の 新チラシ出来ました!!
10月に入り畳替え、襖替えのベストシーズンの到来です。
気候が涼しくなるとともに、お正月に備えた畳襖替えと合わさって、ここから年末までが一畳屋にとって
いちばん忙しい季節を迎えます。
また、たくさんのご注文にしみじみ、ありがたさを感じます。
忙しくても、職人ぞろいの一畳屋丁寧な仕事は変わりませんので、ご安心ください!!
5年ほど前から、弊社用の畳表を作ってもらっています。
「強いいぐさ」作りにこだわっている倉井さん、私たちが提供したいものもそこにあります。
お互いに納得いくイグサつくりのため、相談を重ね、草を見、倉井さんの腕を信じ
今年の新草一番毛(一番良い、いぐさ)で織ってもらったいぐさを1町分
全量買い取らせていただくことを決めました。
1枚当たりのイグサの重量・糸なども話し合い決めた、一畳屋オリジナル商品です。
1日20枚限定ですが、これば倉井さん夫婦が一日かけて織り上げる畳表が20枚だからなのです。
ゆえに売切れ次第終了になります。
一畳屋完全オリジナル商品「絆」まずはお見積りで実物をご覧ください。(光)
い草 研修会・品評会に行ってきました。
先日い草の新草の品評会に行ってきました。
い草は8月に収穫され、泥染め、乾燥、製織などを経て私たち畳店のもと、さらにはお客様のもとに届きます。
このような機械で、い草農家さんたちが畳表の状態まで、仕上げます。
今年取れたい草の出来を見るため、畳屋、問屋、い草農家揃って品評会を行うのです。
またこの日は、畳屋、問屋、い草農家だけでなく、市役所のい草担当者や、八代市のい草担当市議会議員の方もおいでいただき、活発な意見交換会も行いました。
時に和やかに、時に真剣にそれぞれの農家さんのこだわりなどを聞きながら会は進みます。
お二人は、倉井さんと草野さん2人は高校の同級生でもあり、一畳屋の人気商品の生産者でもあります。
倉井さん
お二人がイ草農家になったのは32年前そのころは、い草も景気が良く同級生の多くがイ草の生産者になったといいます。
ここ数年は、毎年40件のイ草農家がやめており、生産量は10年前の半分に、平成元年の10分の1まで減少してしまいました。
「オリンピックの選手村に、国産畳表でおもてなし」という案も出ているそうですがこの減り方を考えると心配でなりません。
畳は、日本の風土に合ったとても良い敷物だと思います。私たち兄弟は畳が大好きです。
30年先もこの仕事を続けていくためにも、今しっかり勉強し、生産者・問屋・畳屋が協力し後世に畳を残す努力をしていかなければと強く思いました。
その中で、お客様に喜んで頂ける商品を吟味し、お客様に満足していただける仕事を常に追い求め、
「畳替えしてよかったな、畳っていいな」思って頂けるような仕事をしていきたいです。(光)
わが社の人気 倉井さんのイ草初収穫!!
一畳屋では、商品の均一化を図るために商品ごとに農家さんをある程度限定しています。
い草農家さんは、取れたイ草をその品質や長さによって、少ない方で3段階、多い方で7段階に
分けて畳表を織っています。
国産の畳表(ござ)のほとんどはイ草農家さんによって、織り上げられているのです。
一畳屋の商品のなかでも常にトップランクの人気を誇るのが倉井さんの畳表。
良い肥料をしっかりあげて、量より質を安定させることをモットウにイ草つくりに取り組まれています。(写真は4月ごろ肥料をまいている倉井さんです。)
このイ草を、収穫
泥で染めて、窯で乾燥させます。
まだまだ作業は続き、機械で選別→加湿→人の目で折れや、焼けなどを取り除く→織機にかけて畳表に織り上げる→仕上げ作業
というように、すごーく手間がかかるのです。
だからこそ、わたくしたちも丁寧に仕上げ、自信を持ってお客様に届けることが出来るのです。
新草が出来上がるのをご期待ください。(光)
七島表
先日畳の表替えを七島表(しっとうおもて)でさせていただきました。
七島表は一般的な畳表とは品種の違うイグサで出来ています。
形状が三角で、さらにそれを裂いて織り上げていきます。製法も特殊です。
特徴はゴツゴツした足触りと傷みにくい強度です。田舎のお宅に行くと30年前の七島表が傷が少ない状態で使われたりしています。
琉球畳は縁がない畳をイメージされる方が多いですが、正確にはこの七島表を用いたヘリ無畳を指します。
日本では主に大分県で作られていますが、その数は少なく流通している大半が中国産です。
よって、希少価値もあり金額は高めです。ただ、耐久年数や独特の質感や風合いをなどを考えると決して高いものではありません。
七島表に興味がある方は何でもご相談いただければと思います。畳の専門家がお答えします。(慎)
いぐさ成長日記その2 4月編
駆け込み需要で激動の3月をすぎ、4月の半ばやっと産地八代に行くことが出来ました。
今日は、一畳屋一番人気の畳表の生産者倉井さんのところへ
この日は、追肥の真っ最中。
高級な有機肥料をふんだんにまいております。
こしの強いイグサを作るためには欠かせない作業です。
現在八代で生産されているいぐさは、大きく分けて2種類あります
倉井さんは今では3割しかなくなってしまった、在来種の生産者です。
長年のお付き合いで、私たちが提供したいものもよく理解していただいており、
年間を通して安定的な商品が提供できるのも倉井さんという同志がいてこそです。
昨年分の倉井さんの畳表は売り切れました。
今年の新草の予約をして帰路につきました。
今年のいぐさも順調に育っております。
8月~9月畳表として出来上がるのが楽しみです。(光)
古畳 古ゴザ差し上げます!!
こんにちは、一畳屋です。
日々畳の表替えや、畳の新調の入れ替え工事をしていますと、
古ゴザや、古畳がたくさん出ます。
古ゴザ、古畳を無料で差し上げます!!
古ゴザとは、畳の表替えの際に使わなくなったゴザ(畳の表面のこと)です。
古床とは、使わなくなった古畳のことです。
古ゴザはまだきれいなものは、お花見シーズンや行楽シーズン、運動会などのレジャーシート代わりや、
農作業の敷物や、マルチング材代わりに使ってらっしゃる方もいます。
畳床は、藁の素材が多く果樹園に敷く方や、牛の緩衝剤などに使えるとのこと。
無料で差し上げますので、あなたのアイデアで思い思いにお使いください(笑)
お気軽にお問い合わせください。
場所:熊本県合志市栄3415-11
電話:096-348-3176
担当:亀井 光子