良いものは良い。
先日8年前に畳表替えをさせていただいたお客様のところへ伺いました。
今回は畳の裏返しをしたいというご依頼でした。
ご存知の方も多いと思いますが、畳表は裏表利用可能で傷んだり焼けた畳表を剥がし、ひっくり返して再度縫付けることを裏返しと言います。
発想がエコで物を大事に使う日本文化が畳の世界にもあります。
こちらは裏返し前の畳。
質の良い畳表は焼けてからが素晴らしいです。黄金色に焼けて風合いが違います。
通常は一畳屋でも畳の裏返しは表替えから3年~5年でしましょうと勧めております。考えられるであろう裏側の色褪せや傷みの具合からその年数ぐらいが適当と考えるからです。
今回は8年経った畳でこの美しさです。畳表はイ草の草質・織り上げによって歴然と良し悪しがあります。
良いものは当然、今回のように長く良い状態が続くわけです。
畳表の良し悪しなどお客様には分かりずらいと思いますが、現物を見れば色合い・肌触り・強さなど感覚的に感じ取っていただけると思います。
私たち一畳屋は畳のプロとしてしっかりとした品揃えと知識でお客様に説明し、選択肢の幅を示していきたいと思います。
それが長い目で見たときに一畳屋でこの畳を選んで良かったと満足していただけると信じて頑張ってまいります。(慎)
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