い草 研修会・品評会に行ってきました。
先日い草の新草の品評会に行ってきました。
い草は8月に収穫され、泥染め、乾燥、製織などを経て私たち畳店のもと、さらにはお客様のもとに届きます。
このような機械で、い草農家さんたちが畳表の状態まで、仕上げます。
今年取れたい草の出来を見るため、畳屋、問屋、い草農家揃って品評会を行うのです。
またこの日は、畳屋、問屋、い草農家だけでなく、市役所のい草担当者や、八代市のい草担当市議会議員の方もおいでいただき、活発な意見交換会も行いました。
時に和やかに、時に真剣にそれぞれの農家さんのこだわりなどを聞きながら会は進みます。
お二人は、倉井さんと草野さん2人は高校の同級生でもあり、一畳屋の人気商品の生産者でもあります。
倉井さん
お二人がイ草農家になったのは32年前そのころは、い草も景気が良く同級生の多くがイ草の生産者になったといいます。
ここ数年は、毎年40件のイ草農家がやめており、生産量は10年前の半分に、平成元年の10分の1まで減少してしまいました。
「オリンピックの選手村に、国産畳表でおもてなし」という案も出ているそうですがこの減り方を考えると心配でなりません。
畳は、日本の風土に合ったとても良い敷物だと思います。私たち兄弟は畳が大好きです。
30年先もこの仕事を続けていくためにも、今しっかり勉強し、生産者・問屋・畳屋が協力し後世に畳を残す努力をしていかなければと強く思いました。
その中で、お客様に喜んで頂ける商品を吟味し、お客様に満足していただける仕事を常に追い求め、
「畳替えしてよかったな、畳っていいな」思って頂けるような仕事をしていきたいです。(光)
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