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意外と知らない畳の話 昔は薬草だったイグサのアロマセラピー効果

畳屋さんには常識、でも一般の方はほとんど知らない!!

私たち日本人の身近にある畳ですが、畳屋に従事する者以外はあまり知られていないことが意外と多いように思います。

お客様のところでお話していると改めて、そう感じます。

今日のブログのテーマを見て、「えっ そうなの?」と思った方も多いのではないでしょうか。

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(刈り取ったばかりのイグサ)

畳の原材料の一つイグサ(畳の表面の部分)は、日本最古の医書「医心方」、日本現存最古の本草書「本草和名」にも紹介されています。

江戸時代、イグサを薬草として使用していた事が、「和漢三才図会」( 1712 年,寺島良安)などの文献から伺えます。

「和漢三才図会」によると,イグサを細かくすりおろして灯心(イグサ中心の綿のような部分)だけを取り出し,これを煎じて飲むことにより感染による炎症を抑え、水腫改善に効果があるとの記述があります。

現代では、無農薬栽培で育てられたイグサが、健康食品や、スイーツ、入浴剤などとして開発されています。

健康茶は、利尿作用があり、粉末にした青汁や、スイーツには食物繊維が多く含まれています。
畳の香りとは違います、どちらかというと私が試したものは抹茶のような香りでした。

畳になるイグサは、刈り取り天然染土で泥染めをした後、16時間かけて乾燥さることで畳特有の香りになるので、
食品用とは香りが違うのです(^^)

この畳特有の香りには、アロマセラピーの効果が検証されています。

畳の香り主要成分は、森林浴効果のあるフィットンチッド【言いにくい(;^_^A 】(森や木の香り)や

精神安定やリラックス効果のあるバニリン(バニラの香り)などがあり

新しい畳の香りをかぐと、「なんか落ち着く、癒される」と感じるのは香りの主要成分のアロマセラピー効果もあるようです。

福岡県の小学校の児童約100名を対象に、フローリングの教室と天然イグサを用いた畳の教室で

学習効果の違いを検証したところ、畳を用いた教室では正解率が2割アップするという結果になりました。

和室を、子供の勉強部屋として活用するのもよいのかもしれませんね。

どうでしょう?どのくらい知っていましたか?

少しでも、畳に興味を持っていただけると、うれしいです。(光子)